おいしくないお店に当たった時

私は行ったことのないいろんな飲食店を1人でフラフラ食べ歩いていたりします。
特にラーメン店が多いのですが、何店舗も行くとおいしくないお店に出くわすこともあるのです。

私は事前にお店の評価をネットで見ません。
評価が高くても低くても先入観をもって食べてしまいそうで、自分の評価ができなくなってしまいそうだからです。
なので食べてみて初めてどんな味かを知ることになります。

ラーメン屋さんはだいたいどこもおいしい。
こんな意見を何人かから聞いたことがあります。
確かに格別においしくはなくてもまずいというほどのところは私もほとんど当たったことがありません。
しかし、1ヶ所だけはっきり自分にとっておいしくなかったと思うお店に出くわしたのです。

そのお店は家系ラーメンのお店でした。
家系はこってりしてて一口目にすごく濃い味がガツンとくる印象でした。
そんなイメージでいたのですが、そのお店のラーメンのスープを一口飲んだ時にはっきりと薄いと思ったのです。
家系ラーメンという情報がありながらの来店だったので、濃いものを想像して期待して待っていました。
その分物足りなすぎてすごくまずく感じたのです。

こんな瞬間、どう思うでしょう。
損した。
ほかのお店にすれば良かった。
来るんじゃなかった。
私はそうは思いませんでした。
確かにお金を払って食べたものがおいしくないなんて損だとは思います。
なんならそのお店はうちからものすごく遠かったですからなおさら。
貴重な休日に時間をかけて食べに行ってこれですから。

私はこう思いました。
ネタができた。
ラーメンのおいしいお店の情報交換はしていました。
しかしおいしくないお店というのはなかなか話題には出ません。
私はこの瞬間に1ネタできたことに喜びました。

それからラーメンの話になると、そのお店をおいしくないお店としてどこがどうおいしくないかを楽しく話すようになりました。
たまに引くハズレはアタリのようなものかもしれません。